■ ZEAL評価キットご利用方法
1. はじめに
Bluetoothモジュール「ZEAL」は自社製品や自社環境に組込むことによってBluetooth無線を実現できるようになる組込用無線モジュールです。
イメージとしては「シリアルケーブルの置き換え」です。既存シリアルケーブルをご利用であれば、その部分をZEALに置き換えるだけでBluetooth無線が実現できます。
既存製品がない場合でも、特にBluetoothということを意識する必要はなく、シリアルケーブル利用時のような機器開発イメージと大きな違いはありません。
ここではまずはじめに「ZEAL開発キット」を使用することを例として、ZEALの使い方について説明していきます。
「ZEAL開発キット」はパソコンのシリアルポート、またはUSBポートと接続し、電源を入れるだけで簡単にBluetooth通信を実現します。
必要なのはターミナルソフト(ハイパーターミナルやTeraTerm等)のみで、基本的に特別なアプリケーションや開発環境は不要です。
「接続」「検索」「切断」といった基本的な操作は一般的なBluetooth機器と変わりません。
よってZEALは携帯電話やPDA、USBドングルなどの標準的なBluetooth機器とも接続が可能です。
2. 機器接続
2.1 [ZEAL - C01,S01]シリアルセットの場合
ZEALを付属のシリアルケーブル(ストレート)でパソコンと接続してください。
次に、ACアダプタを接続して電源を入れてください(※ ACアダプタを接続した時点で、ZEALには電源が入っています。)
ZEALの電源をON/OFFする場合には、レギュレーターIC保護のため、ACアダプタ(100V側)の抜き差しでは
なく、基板上のリセットボタンを押してください。
2.2 [ZEAL - C01,S01]USBセットの場合
ZEALを付属のUSBケーブルでパソコンと接続してください。(※ USBケーブルを接続した時点で、ZEALには電源が入っています。)
ZEALの電源をON/OFFする場合には、リセットボタンを押してください。

3. ZEALの起動モード
ZEALには用途に応じた
複数の起動モードをご用意しております。
各起動モードはZEALの
モードピンおよびDIPSWにて切り替えます。
3.1 ZEAL の起動モード
1. 通常モード
電源投入後、デフォルトのシリアル設定である9600bps、データ8、ストップ1、パリティなしで起動し、コマン
ド待機状態となります。
2. シリアル設定値起動モード
電源投入後、あらかじめユーザによって設定されたシリアル設定値で起動し、コマンド待機状態となります。
3. 自動モード
自動モードには自動待受けモード(スレーブ)と自動接続モード(マスター)があります。電源投入後、あらかじ
めユーザによって設定されたシリアル設定値で起動し、自動接続モードはマスター側として自動で設定された接続
先相手機器に接続処理を行い、自動待受けモードはスレーブ側として自動で待受け状態となりマスター側からの接
続を待ちます。
4. ファームウェア書換えモード
専用のツールでファームウェアを書き換える際に利用します。
3.2 モードピンとディップスイッチ対応表
【ZEAL-C01, ZEAL-S01 の場合】
起動モード
| MODE0
| MODE1
| DIPSW1
| DIPSW2
|
通常モード |
1 |
1 |
OFF |
OFF |
シリアル設定値 起動モード |
0 |
1 |
OFF |
ON |
自動モード |
1 |
0 |
ON |
OFF |
ファームウェア 書換えモード |
0 |
0 |
ON |
ON |
※起動モードについての詳細は
ZEAL コマンドリファレンスを参照願います。

4. ターミナルソフトの設定
ターミナルソフトの設定を行います。
ここではWindowsXP(※ WindowsXPは米国Microsoft社の登録商標です)のハイパーターミナルを例に挙げ、
「通常モード」利用時の設定を行います。
ZEALのモードピンを(MODE0, MODE1)=(1, 1)に設定して電源を投入してください。
※DIPSWの場合は(DIPSW1, DIPSW2)=(OFF, OFF)に設定。
1. WindowsXPの“ スタートメニュー→すべてのプログラム→アクセサリ→通信→ハイパーターミナル”から
ハイパー
ターミナルを起動してください。
2. 「接続の設定」というダイアログボックスが出てきますので、
任意の名前をつけてOKをクリックしてください
(※アイコンはどれを選択しても影響ありません)。
3. 「接続方法」で
COM★(★は任意数字)を選択してOKをクリックしてください。
通常シリアルポート搭載のパソコンではCOM1となっている場合が多いですが、
「USB →シリアル変換ケーブル」などを使用されている場合にはデバイスマネージャー等で
COMポート番号をご確認の上御利用ください。
4. 「COM★のプロパティ」というダイアログボックスを
以下のように設定してOKをクリックしてください。
| ビット/秒 |
9600 |
| データビット |
8 |
| パリティ |
なし |
| ストップビット |
1 |
| フロー制御 |
ハードウェア |
5. ターミナルに
大文字で“ BTM ”と入力してEnter キーを押下してください。
このときターミナルには入力された文字が表示されません。入力文字を表示させたい場合は、
“ ファイル→プロパティ→設定→ ASCII 設定”の「ローカルエコーする」をチェックしてください。
16進法で表した
ZEALのBDアドレスである「12桁の英数字」がターミナルに表示されたらターミナルソフトの設定
は完了です。
同様にもう一台のZEALも設定をしてください。
表示されたBDアドレスは後ほど接続設定時に利用しますので控えておくことをお勧め致します。

5. 通信方法
Bluetooth機器は
マスター(接続する側)、スレーブ(接続される側)で役割分担されています。
以下、
マスター側ZEALを Master、スレーブ側ZEALを Slave とします。
Slave を待ち受け状態にします。
「待ち受け状態」とはスレーブ側がマスター側から接続されることを待っている状態とお考えください。
Slave のハイパーターミナルに
“ BTA ”と入力しEnterキーを押下します。
ACKNと応答が返ってきます(※相手から接続されたときに
CONNと表示されます)。
Bluetooth 機器は起動時に自動で待ち受け状態になっている製品もありますが、
ZEALを「通常モード」でご利用の場合にはコマンド入力により明示的に待ち受け状態にする必要があります。
自動で待ち受け状態にしたい場合には「自動待ち受けモード」を御利用ください。
Master から接続処理を行います。
まずは
Slave が待ち受け状態となっていることを確認します。
ターミナルに
“ BTI1 ”と入力しEnterキーを押下すると、
“ xxxxxxxxxxxx-9-50020C-6A39 ”という16進の数値が応答で返ってきます。
この“ xxxxxxxxxxxx ”の部分に
Slave の
BDアドレス(16進12桁)が表示されることを確認してください。
近くに他のBluetooth 機器が待ち受け状態となっている場合はそちらのBD アドレスが表示される場合があります。
このスレーブ側待受け確認処理は必ずしも行う必要はなく、接続処理としては確認を省いても問題ありません。
接続先相手機器として
Slave のBDアドレスを設定します。
“ BTT1xxxxxxxxxxxx ”と入力しEnterキーを押下します。
ACKNの応答でBDアドレスの設定完了です。
Master のハイパーターミナルで
“ BTC ”と入力しEnterキーを押下してください。
ACKNの後、
CONNと応答が返ってくれば接続完了です。

6. 動作確認
接続後は打ち込んだ文字が相手側のターミナルに出力されます。双方向でのデータ通信が可能です。
切断するときは“ @@@BTD ”と入力しEnterキーを押下してください。
ACKNの後、DISCと応答が返ってくれば切断完了でコマンド待機状態に戻ります。

7. ZEAL以外のBluetooth 機器との接続
7.1 ZEALがスレーブの場合
ZEALを待ち受け状態にします。ハイパーターミナルに
“ BTA ”と入力しEnterキーを押下します。
ACKNと応答が返ってきます。(※相手から接続されたときに
CONNと表示されます)。
マスター側Bluetooth機器で検索すると
ZEALというデバイス名が見つかるはずです。
その後サービス検索を行い、シリアルポートに接続することになります。
詳しくはアプリケーションにより異なるため、機器の説明書を参照してください。
機器によっては、接続時にPINコードの入力が求められる場合があります。
ZEALの
デフォルトPINコードは0123です。PINコードの入力を求められた場合はこの数値を入力してください。
Bluetooth機器は、認証、暗号化の機能を持っておりPINコードを利用します。
7.2 ZEALがマスターの場合
スレーブ側となる相手Bluetooth機器を待ち受け状態にしてください。
接続先相手機器のBDアドレスを設定します。
“ BTT1xxxxxxxxxx ”と入力しEnterキーを押下します。
ACKNの応答でBDアドレスの設定完了です。
Bluetooth接続処理を行います。
“ BTC ”を入力しEnterキーを押下します。
ACKNの後、
CONNと応答が返ってきたら接続完了です。

8. 自動モードの利用
自動モードを利用すれば初回に1度設定するだけで、以後は電源投入だけで自動的にBluetooth 接続を確立できます。
ユーザはBluetooth を意識する必要がなく、シリアルケーブルの置き換えに最適です。
8.1 自動待受けモードへの設定(スレーブ側)
ZEALを通常モードで起動します。
ハイパーターミナルに
“ BTOM00 ”と入力しEnterキーを押下します。
ACKNと応答が返ってきます。
ZEALのモードピンを
(MODE0, MODE1)=(1, 0)に設定して電源を再投入してください。
※ DIPSWの場合は
(DIPSW1, DIPSW2)=(OFF, ON)に設定。
以後、起動後に自動的に待ち受け状態になります。
マスター機器から接続されるまで待ち受け状態を維持します。
「接続-切断」後には再度待ち受け状態へと戻ります。
8.2 自動接続モードへの設定(マスター側)
スレーブ側相手機器を待ち受け状態にしてください。
接続先相手機器のBDアドレスを設定します。
“ BTT1xxxxxxxxxx ”と入力しEnterキーを押下します。
ACKNの応答でBDアドレスの設定完了です。
次に
“ BTOM01 ”と入力しEnterキーを押下します。
ACKNと応答が返ってきます。
ZEALのモードピンを
(MODE0, MODE1)=(1, 0)に設定して電源を再投入してください。
※ DIPSWの場合は
(DIPSW1, DIPSW2)=(OFF, ON)に設定。
以後、起動後に自動的に設定済み接続先相手機器へ接続処理を行います。
相手先接続機器が待ち受け状態になっていない場合には接続できるまで接続処理を繰り返します。
「接続-切断」後には再度接続処理を行います。
■ 各種マニュアル
上記ご利用手順は下記PDFファイルでもご覧頂けます。