電子錠をスマホで開閉!Bluetoothを使った無電圧接点の無線制御

無電圧接点をBluetooth化してスマホで電子錠を無線制御できるようにしてみました

無電圧接点をBluetoothで制御できるような基板ユニット(以下、Bluetoothユニット)を作ってみました。実際に動くものができましたのでご紹介したいと思います。

電子錠とBluetooth化した無電圧接点ユニット

きっかけは「Bluetoothで鍵を作ってみたい」という発想

きっかけは「Bluetoothで鍵を作れないだろうか?」という安易な発想からでした。弊社は無線に関するノウハウはあるものの、「鍵」そのものを作る知識は全く無いため、当初は「Bluetooth」と「鍵」をどう結びつければよいのか見当もつきませんでした。

しかしひょんなことから、 『市販の電子錠は無電圧接点で制御されている』 ということを知り、 『無電圧接点をBluetooth制御できれば、市販の電子錠をそのまま利用できる』 ということがわかりました。

電子錠

そこで作ったのがこのBluetoothユニットです。

無電圧接点Bluetoothユニット

では実際のデモ動画をご覧ください。

はじめ電子錠はロックされています。
BluetoothユニットとAndroidスマホをBluetooth接続し、OPEN用のテキストを送ると電子錠のロックが解除されます。

ちなみに今回使用したAndroidアプリは”S2 Terminal for Bluetooth Free”です。

S2 Terminal for Bluetooth Free
S2(Futaba)
価格:無料  平均評価:4.3(48 件)

 

業界最大手の製造メーカー様で採用実績あり

このBluetoothユニットは既に採用実績もあります。世界的シェアを誇る業界最大手の製造メーカー様に採用していただき、2013年夏頃より国内工場にて実運用されています。

目的は「材料の誤投入」を防ぐというものです。 工場の「炉」に電子錠とBluetoothユニットを設置し、通常はロックされた状態にしておきます。材料投入時にはBluetooth搭載のバーコードリーダーで検品し、投入すべき炉の電子錠のみが一時的にロック解除される仕組みにすることで、誤った炉に材料が投入されるというヒューマンエラーを防ぐことができるようになりました。

工場

無電圧接点Bluetoothユニットの特長

ユニットとの通信はSPP(シリアルポートプロファイル)を利用

ユニットとの通信にはSPPを利用します。よってSPP対応のBluetoothデバイスであれば、スマホだけではなく、PCやハンディターミナルなども利用可能です。

無電圧接点につながれば、どんな電子錠でも利用可能

このユニットの一番のウリは市販の電子錠を自由に選べるところです。ロックさせたい場所・形状に合わせてベストな電子錠を選ぶことができます。今回のデモではタキゲン社の電子錠を使用しましたが、前述の採用工場ではお客様が選定されたオムロン社の電子錠が採用されています。

Bluetoothユニットが制御しているのはON/OFFだけですので、無電圧接点につながるデバイスであれば、電子錠はもちろん、その他どんなデバイスでも使用することができます。

制御用スマホアプリの開発がカンタン

ユニットはBluetooth通信で送られてくるテキスト1文字でON/OFFを切り替えます。電子錠によっては開閉状態をテキスト1文字で取得できるものもあります。よって制御側Bluetoothデバイスではテキスト1文字のやりとりを処理するだけで良いので開発がとてもカンタンです。

応用アイデア

Bluetoothをはじめとした無線通信を鍵に利用すると聞くと

「セキュリティが心配」
「無線で鍵を制御するなんて怖すぎる」

といった声をよく耳にします。
懸念されるのはごもっともですし、無線だけで鍵を制御するのは確かに不安だと思います。

カンタンに開いては困るところに利用するのが肝

そこで肝となるのが、

  • カンタンに開いては困るところに使う(ユニットが故障したときにはロックされた状態のままでも困らない)
  • Bluetoothはあくまで補助的なもの。鍵を2重、3重化することでセキュリティを高められる

という点です。このポイントに合致する場所であれば、Bluetoothユニットによって従来のセキュリティをより強固にすることができます。

スマホのGPSと連動させる

例えば現金輸送車で利用すれば、よりセキュリティを高めることができます。予めスマホのGPS機能と連動させておき、特定の場所以外では電子錠(Bluetoothユニット)が開かないようにしておきます。こうすることで、仮に現金輸送車が盗難にあってしまっても、本来荷降ろしするはずだった場所以外では荷台を開けることはできません。

スマホの指紋認証と連動させる

同様に、スマホの指紋認証と連動させることで、特定の人以外がスマホを操作した場合には鍵を解除できなくするようなことも可能となります。
このようにBluetoothユニットを利用することで、スマホの様々な機能と連動させ、セキュリティを高めることが可能となります。 もちろん従来の鍵も併用し、Bluetoothユニットだけに頼る必要はありません。Bluetoothユニットはあくまで補助的なものとして捉えれば、セキュリティに対する不安は解消されるのではないでしょうか?

このユニットは実際に利用可能です

こちらのユニットは実際にご利用いただくことが可能です。お見積やユニット利用のご相談は随時承っております。このユニットに興味がある方はお気軽にカスタマーサポート担当 清水宛までご相談ください。
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