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医療現場における無線技術導入について

現在、医療現場への無線化導入ニーズが高まっています。
医療現場で働く皆様の安全性や作業効率の向上、患者の皆様や医療施設へ訪れる方の利便性向上など、 無線化によってもたらされる恩恵は大きなものであると想像できますが、 しかしその一方で、医療現場という絶対的な安全性が問われる現場において、 無線化導入のリスクが懸念されるいるのも確かです。

海外ではBluetoothのロゴ認証を取得した医療機器が徐々に増えつつあるようです。 薬事法取得に時間がかかるため、まだ日本ではあまり例がありませんが、海外同様これから徐々に増えていくことが予想されます。

総務省の研究報告によると、Bluetoothと同じ2.4GHz帯を利用する無線LANに関して、 「無線LAN機器によって影響を受けた植込み型医療機器(心臓ペースメーカ)は、1機種のみであったことから、 同機種利用者全員に対して注意喚起が行われている一方、他機種の利用者に対しては特別の注意は必要としない」と報告されています。

また、「無線LAN端末により干渉が発生した医用電気機器は、(中略)、持続血液透析装置の1台のみである。 干渉はIEEE802.11b規格に準拠した2.4GHz帯域の無線LAN端末でほぼ接触した状態で発生しているが、 その干渉は離隔距離を2~3cm程度にすることにより自動的に解消した。」とあり、 機器に1cmほど密着させないような配慮が必要ではあるが、 「導入にあたっては無線通信システムが医用電機機器に影響を及ぼす可能性があることを認識し、 個々の目的にてらした上で医用電機機器への影響等の安全性を検討すれば、 無線通信システムは有効に利用できるとの結論に達した。」とまとめています。

詳しくは下記の総務省関連リンク先、または総務省発表資料をご覧ください。


英国でも医療現場への無線利用に関する調査が行われています。
「病院内に無線LANを装備する、Bluetoothを用いた通信を行うといったケースは、携帯電話とは異なり、 医療機器が何らかの誤作動を起こすなどの影響はほとんどないとされているため、 厳しい制限を設けることなく利用を奨励できる」という見解も示されているようです。


ちなみに無線規格の一つであるBluetoothでは、 医療現場での無線利用を前提とした、医療機器専用プロファイル「Health Device Profile」の仕様策定が行われています(2008年3月現在)。


【2009/02/04 追記】
インテル、オムロンヘルスケア、シャープ、パナソニックなど約180社が参加している家庭向け医療機器のIT化を促進する 非営利団体「コンティニュア・ヘルス・アライアンス」が発表したガイドラインでは、メーカーや製品の種類を問わず 各種健康機器とパソコンなどを相互接続するため、標準規格と実装方法を規定しており、その通信規格では医療機器に特化した Bluetooth仕様の「Bluetooth Health Device Profile Specification」を採用すると発表しています。

家庭向け医療機器のIT化促進で新しく接続ガイドライン(医療機器仕様のBluetoothやUSBなど採用)>>




 

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